しあわせとは
2016/10/06
しあわせの意味
しあわせだけでなく、すべての「言葉」について言えることなのですが言葉の意味は人それぞれで異なります。
例えば、「林檎」という言葉さえ、意味は、
皮が赤く中が白い果物
だけでなく、「青りんご」だったり、「木」、「苗」、「種」だったり、人によって様々なモノを想定します。
辞書にある「バラ科の落葉高木」という意味で捉える人は少ないのではないでしょうか。
私は「しあわせ」という言葉は、さらに難しいと思います。
日本語がわからない外国人に「しあわせ」の意味を聞いてもわからないのと同じぐらい、自分の「しあわせ」の意味は、他人にわからないモノなのです。
そして、自分自身も「自分のしあわせ」の意味がわかっていないのです。
さらに言うならば、「自分」の意味さえ、いつから認識していて、どこからどこまでで、どんなもので、どんなことができるのかもわかっていないのです。
高度な言語をもっていない動物、例えば「犬がしあわせを感じている」と思うときはどんなときでしょう?
飼い主と遊んでいるときでしょうか。
うれしそうな顔をしているときでしょうか。
しっぽを振っているときでしょうか。
たぶん、同じ事を鳥や魚や昆虫、そして植物が「しあわせ」を感じているときがあります。
私は、早朝の森に朝日が差し込む瞬間に、多くの生き物が「しあわせ」を感じるときがあることを知っています。
そこに私自身が立ち会うことで「しあわせ」が伝わり、私も「しあわせ」を感じます。
人間も本来、本能的に感じるモノである「しあわせ」を言語化して得ようとするため難しいのです。
しかし、小さい頃から言語を使うことで、行動に反映させてきたため、できる限り言語化しておいた方が心も納得して、無意識に「しあわせ」になることができるのです。
人間も多様性があり、いろいろなタイプの人がいます。
今、これを読んでいるということは、本能的に感じるよりも、意識的に認識したいという事だと思いますので、納得するまで行動してみましょう。
しあわせを知る
たとえば、国語辞典で「しあわせ」をひいてみると、
運がよいこと。また、そのさま。幸福。幸運。
とあります。また、インターネットで調べてみると、
幸福とは、心が満ち足りていること。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B8%E7%A6%8F
とあったり
幸せ(しあわせ)とは、現状に満足しもうこれ以上の上を目指さなくなることである。
http://dic.nicovideo.jp/a/%E5%B9%B8%E3%81%9B
とあったりします。
また、漢字では、「幸せ」や「仕合わせ」と表現して意味が異なります。
語源を調べると、「幸」は手錠の象形文字のため、「死刑では無く手錠で助かった」、「捕まらなくて助かった」という逆説的な意味を持っています。
それに対して、「仕合わせ」は「巡り合わせ」、「偶然の出会い」の意味があるそうです。
和英辞典では
「happiness」や「good fortune」
http://dictionary.goo.ne.jp/srch/en/%E3%81%97%E3%81%82%E3%82%8F%E3%81%9B/m0u/
となります。
つまり、それぞれが定義しているため、意味がかなり異なってきます。
これだけでも、自分に合う表現やそう思わないと感じる表現もあるのではないでしょうか。
それもそのはずで、「しあわせ」とは、言語化したモノを文字として残すことで発展した「哲学」や「宗教」の初期の頃から、人が求めてきたことなのです。
だから、自分で具体的に定義するのです。
しあわせは自分で定義している
しあわせの意味を誰かの言語に頼るとたぶん混乱するだけです。
それは、過去の哲学者や宗教が数千年にわたって、何代にもわたり徹底的に考えても、答えは多様だからです。それは、時代や環境が違うからだけでは無いと思います。
たぶん、「しあわせの意味」が多様だからこそ、人はそれぞれ違う毎日を過ごして、今まで絶滅せずに生きているのだと思います。
だから、本来は「自分のしあわせ」を自分で定義しているのです。
でも、実際は、他人と比較したり、広告に欲望を煽られて見失っているのです。
今まで生きてきて、しあわせを感じたときは、どんなときだったでしょうか?
書き出して、言語化することで、明確化するのです。
ここではあえて、例は書きませんが、自分自身の経験から思いだし、まず書き出すのです。
好きな曲の歌詞
書き出すことが難しいのであれば、好きな曲の歌詞に頼るのも良いかもしれません。
好きなアーティストがいる場合は、その世界観が好きで、その曲を聴いているうちに自分のしあわせがそこにあるという事もあります。
「しあわせ」とは無意識の上に、意識的に言語化したモノなので、曲から自分のしあわせが作られることもあるのです。
つまり、自分が生きてきた中で認識している「しあわせ」があるのです。
また、逆に生まれ持った「しあわせ」もあります。
しあわせだから今の自分がある
時間は止まらないため、人は常に行動選択をしています。
その行動選択の基準が「しあわせ」にあると私は思います。
人は産れてすぐに子孫を残すことはできない生き物で、子孫を残すのに15年ぐらいは「生きた実績」が必要です。
つまり、自分の両親も祖父母も曾祖父母も…自分のご先祖様の全員が子孫を残すまで生きたから、今の自分があるのです。
そのご先祖様の「しあわせ」を遺伝子として受け継いでいるから、今の自分が生きているのです。
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