初期症状と検査診断方法
2017/02/08
病院に行くきっかけとなる初期症状、病院に行く前に事前に確認しておいた方が良い内容です。
目次
膠原病の初期症状
一般的な初期症状には、以下のものがあるそうです。
(原因は素人なりに考えてみました。)
- 指や関節の痛み
※原因:コラーゲンに異常があるために、痛みが出る。- 手の指の第二関節が痛いのは、リウマチの場合が多い。
- 風邪に似た症状
※原因:免疫が暴走しているため、風邪のように正常に免疫系が働いている時と同じ体調になる。- 1週間以上の発熱。
- いつもなんとなく倦怠感がある。
- 朝起きられないことが続く。
- リンパの腫れ
※原因:免疫が作られるか、不要なものを排出しようとしている。- 全身の色々なリンパ腺が腫れる。
- 押しても痛みが無いことが多い。
- 目や口の乾燥
※原因:粘膜や分泌系に異常がおきている。- 涙が出ない。もしくは、目が乾いて涙が止まらなくなる。
- 口が乾燥するので水が飲みたくなる
- 歯に着色がある
- 胸の痛み
※原因:分泌系の減少や食道の収縮運動の低下による胃酸の逆流により逆流性食道炎がおきている。- 大きく息をするとみぞおちのあたりが痛い。
- 皮膚の変色や異常
※原因:血管を収縮させる機能に異常がおきている。- 冷たい水に指を入れると真っ白になるレイノー症状。
- 手や顔などの皮膚が硬くなったりプツプツができたりする。
- 体重の減少
※原因:免疫系の暴走にるエネルギーの消費。消化器系の異常。- 何もしていないのに月に1kgぐらい痩せる。
私(強皮症の疑い)の症状
- 指や関節の痛み
- 強く曲げたときなど、すべての手の指について、曲げた時に第一関節が痛い。
- 手首に体重をかけるとチクンとした痛み。
- 朝に痛みが強くあり、だんだんこわばるだけの感じになる。
- 風邪に似た症状
- 1週間以上発熱することがありました。その後、咳が1ヵ月以上続くことが普通でした。
- いつもなんとなく倦怠感があり、朝起きられないことが続くため、自分が情けなく、鬱病に似た症状がありました。
- リンパの腫れ
- 首の後ろから喉の方まで数か所が腫れました。痛みはなく違和感のみでした。
- 最初は1つでしたが、数日で増えていき、呼吸の時に痛みが出てきました。
- 目の乾燥
- 仕事が終わって帰宅するときに、車やバイクの運転中に涙が止まらなくなることが度々ありました。
- 胸の痛み
- 右側に横になっても痛みが無いが、左側に横になると痛みがある。
- 定期健康診断の胃カメラで、食道裂孔ヘルニアと診断されていました。心臓のあたりが痛むことがありましたので、膠原病の先生に相談したところ、食道裂孔ヘルニアが原因の逆流性食道炎の痛みという説明がありました。
病院に行ったときには気がつきませんでしたが、調べて振り返ってみれば、上記の症状がありました。
私が病院に行った最大のきっかけは、リンパの腫れでした。
その半年前からあった指や手首の痛みは、腱鞘炎と考えていましたし、2か月前には酷い風邪をひいたぐらいに考えていました。
目の乾燥や胸の痛みは1年ぐらい前からあった気がしています。
定期健康診断で胃カメラ以外はすべて健康という結果だったため、病院に行くのが遅くなりましたが、今思うと、もっと早く病院で検査をしてもらった方が良かったと思います。
検査診断方法
診察とヒアリングにより、上記のような内容にあてはまると膠原病が疑われ、血液検査等を行っていきます。
つまり、腹痛や血便などの上記に無い症状で病院に行った場合も、上記の症状もあるとクローン病や潰瘍性大腸炎の可能性もあるため、上記の症状に心当たりが無いか、よく思い出した方が良いです。
膠原病の場合、一般的な内科医の先生では、病気の特定が難しいため、血液検査で何かが陽性だった場合は、大学病院などの専門の先生に診て頂くことになります。
そして、病気を特定していった後に、合併症が無いか詳細に検査をしていきます。
血液検査
自覚症状により、膠原病が疑われる場合は、血液検査を行います。
少し古いですが下記の資料がわかりやすくまとまっています。
リウマチの場合は、患者数も多いため、診断方法はある程度確立されています。
朝のだるさと指の第2関節が痛い場合などは、最初からRF(リウマチ因子)や抗CCP抗体の検査を受ける場合もありますが、一般的には下記の検査から行うようです。
どの検査も1~2週間では結果が出ます。すべて受けても5千円~1万円ぐらいです。
抗核抗体
「細胞核に対する自己抗体の量」と「どのような形で反応するかの型」の2種類を検査します。
膠原病の多くの人が陽性になり、症状の悪化とともに数値が高くなります。
健康な人でも低い数値で陽性になることもあります。
また、症状の無い人でも数値が高い人がいることはあるらしいく、数値が高いと将来的に発病する確率が高いそうです。
型がわかることで、自己抗体の種類がいくつかに限定されるため、膠原病のどの病気かがいくつかに特定されます。
白血球数・赤血球数・血小板数
血液を構成する主な成分の数です。
病気や状態によって、多かったり少なかったりします。
また、合併症の目安にもなります。
CRP
肝臓で作られる「炎症反応物質」の量を測定します。
病気によって高かったり低かったりの特徴があります。
血沈
細長い管に血液を入れて、赤血球の沈下速度を測定します。
病気によって早かったり遅かったりの特徴があります。
私の検査結果(強皮症の疑い)
血液検査について、抗核抗体が高値という以外はすべて正常値でした。
痛みなどの症状以外は、回復の目標とする数値が無かったため、抗核抗体を下げる方法を模索しました。
最初の検査では640倍のnucleolar型でしたが、1年後には正常値とされる40倍未満になりました。
診断に使用する資料
お医者さんが病気を特定するまでに使うフローチャートや検査の進め方の資料がわかりやすいです。
自己免疫疾患検査フロ-チャートポスター(株式会社医学生物学研究所)